公共工事を受注したい方必見!経営事項審査で評価点を上げる方法と加点対策まとめ
2025/09/04
公共工事を受注するためには、「経営事項審査(経審)」の申請・受審が必要です。
経審では、経営状況や技術力などを点数化して評価し、自治体等の発注者が業者を選定する際の判断材料とされます。
以下に、経審の評価点の対象項目と、加点のために取り組むべきことを分かりやすく解説します。
経営事項審査の評価点の全体構造
経審の総合評定値(P点)は、以下の要素で構成されています。
| 項目 | 内容 |
| X1点(経営規模) | 完成工事高、自己資本額、利益額など |
| X2点(経営状況) | 財務諸表の内容から算出される経営健全性 |
| Y点(技術力) | 技術職員の人数や資格、元請工事の施工実績など |
| Z点(その他の加点) | 建設業の法令遵守状況、社会性、ISO取得など |
| W点(評価補正) | 防災協定などの地域貢献などにより加点されるケースも |
各項目で加点するためにすべきこと
X1点:経営規模
まずは、経営規模の項目です。
経営規模で加点するためには、以下のことを意識しましょう。
完成工事高を増やす
元請として受注し、実績を積むことで加点対象になります。
自己資本を増やす
借入依存を減らして財務体質を健全化すると評価が上がります。
利益の計上
赤字が続くと減点の要因になるため、黒字決算を目指します。
ポイント
帳簿の整理、節税とのバランス、適切な工事原価の管理が重要。
X2点:経営状況
経営状況の項目では、経審の財務評価(8指標)で高得点を目指しましょう。
- 総資本売上高比率
- 自己資本対固定資産比率
- 営業利益率
- 自己資本比率
- 流動比率
- 売上高経常利益率
- 負債回転期間
- 売上債権回転期間
ポイント
これらの財務評価で高得点を目指すには、専門家(税理士、行政書士)と連携して財務内容を改善していくことがおすすめです。
Y点:技術力
技術力については、以下のことが評価されます。
専任技術者の資格取得
1級・2級施工管理技士などの有資格者がいると加点対象になります。
技術者数の確保
実務経験や専任性の要件を満たす技術職員を確保しましょう。
元請工事の施工実績
過去3年間の元請としての完成工事高が加点対象になります。
ポイント
若手の育成、資格支援制度の導入で長期的な加点につながる。
Z点:その他の加点(社会性等)
その他の加点要素としては、以下のものがあります。
法令順守状況
建設業許可、健康保険・年金・雇用保険への加入状況などが見られます。
ISOの取得
ISO9001(品質)・ISO14001(環境)などが加点対象となります。
建設業退職金共済制度加入
建設業退職金共済制度に加入していると加点されます。
防災協定の締結
自治体と災害時支援協定を結ぶとW点加点の対象になることも。
若年技能者育成への取り組み
OJT制度、技能講習の受講などが加点対象となります。
ポイント
社会保険未加入の協力業者がいると減点の可能性もあります。
加点のために今からできること
加点のために今からできることをまとめました。
公共工事を受注するためにも、是非参考にしてください。
| やること |
具体策 |
| 財務改善 | 期末の資金繰り・資産管理の見直し。可能なら黒字化を。 |
| 技術職員の強化 | 技術者の資格取得支援、定着化のための待遇改善。 |
| 元請実績の確保 | 小規模でもよいので元請案件を増やす。 |
| ISO取得の検討 | 外部支援機関と連携して取得を計画的に進める。 |
| 社会保険の整備 | 未加入者を放置せず、是非指導または取引見直し |
| 防災協定の提案 | 地元自治体への働きかけで協定締結を目指す |
まとめ
経営事項審査では、「工事実績・技術者・財務の健全性・法令順守・地域貢献」などが広く評価されます。
特に中小企業にとっては、技術力(Y点)と社会性(Z点)でしっかり加点を取ることが有効です。

