2025年成立のトラック新法とは?運送業界に迫る法改正のポイントと行政書士ができる支援内容
2025/07/25
2025年6月4日、貨物自動車運送事業法の一部を改正する法案および、同改正法案を支える「貨物自動車運送事業の適正化のための体制整備法案」が成立しました。これらを総称して「トラック新法」と呼ばれています。
物流・運送業界にとっては、非常に重要な法改正となります。今回は、行政書士の視点から、トラック新法の内容、背景、そして事業者がとるべき対応についてわかりやすく解説いたします。
目次
トラック新法とは?物流業界に大きな影響を与える二つの法案
今回の「トラック新法」は、以下の二つの法案で構成されています。
- 貨物自動車運送事業法の一部改正案
- 貨物自動車運送事業の適正化のための体制整備法案
これらの法案は、物流の持続可能性を確保し、ドライバーの働き方改革や、安全・安心な運送体制の構築を目指しています。
貨物自動車運送事業法改正の主なポイント
1. 【運送業の許可制度】許可更新制の導入(5年ごと)
これまで一度取得すれば永久的だった運送業の許可制度に、5年ごとの更新制度が導入されます。これにより、事業の適正性を定期的に確認し、違反事業者の排除を促します。
2. 【再委託規制】運送委託回数の制限(2次委託まで)
真荷主(荷主企業)が貨物自動車運送業者へ運送を委託する際、再委託は原則2回までとする努力義務が課されます。過度な多重下請け構造を防ぐことが目的です。
3. 【運賃の適正化】適正原価を下回る料金の是正
運送業者が国土交通大臣の告示する「適正原価」を継続して下回らないようにすることで、ドライバーの処遇改善と労働環境の改善が期待されています。
4. 【「白トラ」対策】無許可運送業者の排除強化
「白トラ」行為(無許可事業者による運送)に対する取り締まりが強化されます。情報提供の仕組みや、荷主への是正指導・勧告・公表も可能になります。
新制度を支える体制整備法案の内容
トラック新法を支えるための体制整備法案では、以下の仕組みが盛り込まれています。
- 物流政策推進会議の設置
- 独立行政法人による許可更新・事業適正化支援
- 新制度移行に必要な財源の確保
- 改正法施行後3年以内に必要な法制上の措置を講じること
この制度整備によって、運送業界の持続可能性と透明性が強化されることになります。
行政書士ができるサポート内容
この法改正により、以下のような対応が求められる事業者様は、早めの準備が必要です。
- 許可更新のための書類整備
- 多重委託の現状確認と改善
- 運賃設定の見直し
- 違法行為(白トラ)への対策
- 新法への移行計画策定
行政書士は、許可の取得・更新手続き、法改正に関するアドバイス、事業体制の改善提案など、幅広くサポート可能です。お困りごとがあればお気軽にご相談ください。
最後に:トラック新法は物流業界の未来を変える
今回の貨物自動車運送事業法改正(トラック新法)は、物流業界にとって大きな転換点です。事業者の皆さまは、法改正の趣旨を理解し、計画的な対応を進めることが重要です。
行政書士事務所として、私たちは常に業界動向を注視し、運送事業者さまの法令遵守と事業の持続的発展を支援しています。

